急性期病院の理学療法士に求められるのは、治療介入に伴う患者さんへのリスク管理。患者さんの身体をどこまで動かしてよいのか、判断は医師が行うため、情報共有はチームでしっかり行います。制限があるリハビリの中で、患者さんの人生観やこれまでの生活といった背景をヒアリングしながら、希望する退院後の暮らしを叶えられるよう、サポートしています。
急性期病院の理学療法は、知識だけでなく、患者さんへの思いやりの心も重要だと感じています。適切なリハビリにはチームワークが大切。特に看護師とのコミュニケーションによって日々の患者さんの状態、リハビリ後の調子を確認しつつ限られた時間を最大に生かせるように、その人に最適なプログラムを考えるようにしています。
西和医療センターは年代や職種の垣根がなく、話しやすい勉強会や研修が行われているので、症例の多さとともに勉強することが多いと実感しています。特に患者さんと接する機会が多い看護師の情報にはいつも助けられています。不安を感じている患者さんと接する作業療法士は笑顔が命。出来るだけ丁寧にリハビリ内容を説明するといった対応を心がけ、患者さんと一緒に頑張る毎日です。
作業療法士
奈良県総合リハビリテー ションセンター
Iさん
リハビリテーションセンターは、脳卒中や骨折などさまざまな状態の方が利用されます。医師や看護師、家族とのコミュニケーションをヒントに、一人ひとりに合わせた作業療法を行えることが、当センターの特徴だと思います。器具など豊富に揃っていますが、時には療法士が手作りすることも。質の高いリハビリのため、症例検討会も頻繁に行われています。
言語聴覚士
奈良県総合リハビリテー ションセンター
Sさん
私が所属する総合リハビリテーションセンターは小児に特化したリハビリも行っているので、幅広い患者さんと接することができます。患者さん一人ひとり、悩みも症状も異なるので、日々悩むことは多いですが、同部署の先輩療法士や、医師の先生たちに相談し、アドバイスをもらいながら患者さんと一緒に頑張っています。相談しやすい環境というのはとても心強いですね。
現在は摂食嚥下障害を患った方のリハビリを担当しています。健康な状態へ近づくため、いかに食べられるようになるかが大切ですが、自宅での食事環境も考えた上で摂食のサポートを行っています。西和医療センターはアットホームで医師とも話しやすく、リアルタイムで患者さんの情報が得られることも、より良いリハビリの提供につながっていると感じます。